日録

空に翔ける星を希望と呼ぼう。 

たった1年、されど1年

 去年の春から松竹座に通いはじめて、今年で1年になった。とっても濃い1年だった。びっくりするわ。楽しいと嬉しいと面白いと悲しいがたくさん詰まった場所になった。

 今年の春はもうとにかく幕が上がるのが怖くて松竹座に入るのが怖くて仕方がない春だった。ラインとか、いるいないとか、バンドとか…どうなるのかなって考えたら、恐怖と緊張が一気に押し寄せてきて「春が来るのが怖い」「春なんてこなきゃいい」が口癖で、情緒不安定になってたし、ご飯が喉を通らなかった。割とマジで。

 私的初日を迎えた後も、気持ちはすっきりとしていなかった。

 いなかったーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!知ってたあ!!!!!!!!!分かってた、やっぱりなだった。当たり前じゃーん。あれだけ色々あって逆にいたらびびるわ…大号泣ってなんやったんやーってなるやん?うん、居ない。どこ見ても。知ってる。だった。まあ、探しはしなかったし、もし居たらこれ歌ってたのかなともならかったんだけど。居ないっていう実感がわかなかった、っていうか私がまだ消化しきれてないからか?って色々考えながら、目の前のパフォーマンスを見てた。そう、最後の「LOVE」って曲が流れるまでは。

 セトリを知っていくタイプのオタクなのでどのパートの部分を誰と歌うかは知ってた。正門君と小島君が2人でスポットライトを浴びながら歌うと知ってたから見なきゃと思って双眼鏡を構えて待機してた。うん。無理だった。見れなくて一回双眼鏡を下ろして俯いてしまって。受け入れなきゃって思ってハンカチで顔を覆いながら前を向いた。じわりと、視界が歪んで誤魔化すように深呼吸をして涙を止めた。泣いてないセーフセーフ大丈夫うん。って必要無いのに言い訳をしていた。ああでも、今でも思い出すと割とやばいので、この曲のあのパートを歌う2人を笑顔で受け入れる日は遠い先の未来な気がする。この曲自身も好きだけど、笑って聞いてる未来があまり想像出来ないなって思った。歌詞がなあ、やばいじゃん?? 色んな人間のか浮かぶじゃん?無理じゃん??

  無くなるかも、って思ったバンドも新しいドラムの子を入れることで保っていた。ちょっと安心。一応バンドは続行かな?ドラムを誰がやるのか、人次第では荒れるだろうし叩かれると心配してたけど、そんなことはなさそうだ…多分。抜擢された子が進撃って言っていいくらいの前進だったから、その重圧に負けないでくれ、でも調子には乗らないでな、と願っている。

 ラインも前進も後退も無しっていう印象を受けた。今回が8月公開する映画のメンバーが主になっているので、まあ、次の舞台の幕が上がった時には変わってるかもしれない。あー安心できないじゃん!!!!怖い、怖いよお? 救いは、赤トリオとくくられてた3人がただ2人と減っただけで、そこに誰も入って居なかったことだった。もし、この春彼以外の別の人間が2人の真ん中で笑っていたら拒絶していたと思う。彼と新しく入ってきた人間を重ねて、その場所は、彼の居場所なんだ!と憤慨していただろう。だから良かった、このまま綺麗な記憶のまま赤トリオを思い出BOXにしまうことができる。いつか今あの場所にいる2人もバラバラにされるかもしれない。その可能性は無いとは言い切れないから。その時その姿を見た時私は何を思うんだろうか。

 お手紙文化に未だに慣れない。書くの下手くそって毎回思う。しかも今回、自分でも引くほど重い手紙を書いてしまった。松竹座の京セラの東京ドームの帝劇のセンターに立って欲しいって書いた。強欲のオタク。書きながら私がその人に対してそう望んでいることに驚いた。でも、いつか上は居なくなる。そんな瞬間はきっとある、その時にセンターを任せられる人になって欲しかった。俺はいいって引いて欲しくない、むしろチャンスだとセンターに立ちたいと思って欲しいと思った。後、めちゃめちゃ傷心してたから辞めたらって一瞬頭によぎって、どんな選択も受け入れるけど舞台上では最高のアイドルで居てくれって書いた。重いオタク。知ってる。

 

 今日もあの場所で皆は歌っている踊っているコントをしている、来て欲しくないと思っていた春になってしまった。足りないピースはあってもそれでも舞台は続いていく。まだ彼を思い出すときだってあるだろうし、傷痕は生乾きのままだけれど、この痛みを抱えながらも生きていくよ。まだ、今願うのは、千秋楽を何事も無く迎えれますように。それだけだ。